7月に入って、日常が「家→アトリエ→家」のルーティン化していることにちょっとつまらなさを感じました。 そんな事あたり前なのに、なぜ感じるのか? それは単純に、頭の中に余白がなかったから。 やらなきゃいけない事、忘れちゃいけない事、それ以外にも気になっていた事があり頭が一杯で窮屈になっていたのです。 だから、普段は感じる楽しさだったり発見や驚きを感じる余裕(余白)がなかったのでしょう。 そんな時は諸々を頭から取り出して、 遠出や旅行に行って見たことのない景色を眺めるのが良いのですが、いつもの行動範囲をちょっと広げたり、一駅分歩いてみても意外と初めて観る景色を見つけられたりします。 でもこの梅雨時の雨空だと、ちょっとおっくうになることもある。 そんな時は写真集を眺めます。 デザインの資料として買う事が多い写真集ですが、ただ興味があって買ってみる本も多いのです。 最近買ったのは「美しき小さな雑草の花図鑑」 amazonのページで試し読みをして驚いたのですが、本当に小さな花ばかり。 お花屋さんに並ぶ普通サイズ(?)に比べると、普通サイズの花は造形が全体的に大きく、作りも大きいのに対して、小さな花は作りが小さい上に、何でこんなに細かいのか、と思う複雑な作りになっています。 しかも、花の中に”仕掛け”があったり。 生きるための進化の過程で、小さいけれど生存競争に負けないための工夫なんだと思いましたが、「雑草」と一括りに出来ないような驚きと感心があります。 実際見たことのある植物でもこんなに細かく観たことがなかったので、集中してみていると、余計な情報に気を止めなくなるので、いつの間にか頭の中がすっきりしてきます。 一時でも忘れていたほうがいいってことですね。 自然の中に生息する鳥や昆虫の配色や植物の複雑で奇妙な構造を観ると、これ以上美しいものはないんじゃないか、と思うこともあります。 でもそこから身近に置きたいな、形にしたいな、というアイディアが生まれても来るのです。 今は実際に見れないので、脳内トラベルを色々してみようかと思います。
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