今年に入ってからの最大のテーマになっている、リングと「想い」の関係性。 制作する件数が多くなることで、色々なことがクリアになって言語化出来るようになりました。 そしてなかなかお披露目出来ていなかった、バースカラーを取り入れたピンキーリングプロジェクト。 インストラクターをしている吉田真由美さんのブログでは色々公開されていたのに、本体を作っている私が公開出来ていないという不手際をしておりました。 中間発表になりますが、形の詳細です。 【形の違い】 左側のリング 丸い輪(円)を繋いで作ったボディは、円=縁。 「ご縁が続くように」という”想い”で作りました。 面白いことに、コンセプトを伝えずに形を見た方からのコメントが、 ・メヴィウスの輪に似ている ・∞(無限大)のようにも見える といわれたことでした。 どちらの意味も「永遠」や「限りがない」というもの。 「続けたい何か」がある人に良さそうなデザインの用です。 右側のリング 大小のリングが連なったチェーンのリング。 「様々な繋がりがあるように」という”想い”で作りました。 立体感とボリュームがあるので、存在感が出るリングです。 【天然石の種類】 真由美さん監修のもと、12色を出来る限り揃えました。 ただ、いつも必ずある、とは限りません。 品薄になったり欠品になることもあるかと思います。 出来るだけ、納得頂ける色味をお探ししていますので、ご了承ください。 今のところ、こんな感じです。 気になる方は、リングのサイズをご確認しつつ、もう少々お待ちください。
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今までほとんどシルバーなどの金属でのみジュエリーを制作していましたが、今年に入って心惹かれる石に出会い、少しづつ納得のいく形に仕立てられるようになった気がします。 石の特徴を生かせるデザインがようやっとまとまってきた、感じでしょうか。 そういう訳で、シルバーと石という新たな試みがふつふつと湧きだしております。 Stay homeでアイディアを話合う時間が出来たおかげで進んだプロジェクトは、バースカラーという、「自分だけの選ばれた6色」を取り入れたリングの制作です。 バースカラーインストラクターをしている吉田真由美さん企画の元、リングの形や石の色を検討しながら進めております。 バースカラーを診断してもらっても、意識して常に使うというのは、なかなか難しい所。 うっかり忘れちゃったり、意外と身近になかったり。 それじゃあ、毎日の生活の中で自然と使えるアクセサリーに出来たらどうだろう? そんな話から真由美さんとリングが良いのでは、という話になりました。 しかもピンキーリング! 以前”指にはそれぞれ意味がある”という記事を書きましたが、小指には「自分の想いや力を高める」という意味があると言われています。
特に、右の小指は自分の魅力を上げたりチャンスを招くのに良いされ、左の小指は願いを叶えるためや身を守ってくれる、というような効果があると言われています。 また、「幸せは右の小指から入って左の小指から出ていく」と昔から言われている事からも、右小指からチャンスを取り入れて、左小指から出ていかないように予め、リングで蓋をしてしまうと良い、と教えてもらったことがあります。 目的に応じたパーソナルカラーをピンキーリングとして左右の小指の意味を考慮しながら着けると、その色の持つ特性がさらに効果的に作用するのではないか。 最近の一番考えることです。 またリングの良い点は、常に目につくアイテムであるということ。 ピンキーリングは普段使う指でなく、むしろ人の目から隠れてしまう小指だから、自分の目的のために使う指、として、うってつけです。 だからデザインも、馴染みやすいO Ringに石をあしらったもの、とチェーンをアレンジしたちょっと特徴を持たせた2種類のボディから選んでいただくようにしました。 そして、通常リングはシルバーの経年変化を楽しんでいただく為に、あまりコーティングを施さないのですが、石とのコンビネーションも考えて18Kゴールドコーティングとロジウムコーティングをすることにしました。 石の種類は11種類。 よくある誕生石やパワーストーンのように石の意味、というよりも、色味を重視して石を選んでおります。 ただ、石との出会いも一期一会。 同じボックスから選んでも、世界に一つの石だから、少しづつの違いがあります。 またそれも、出会いとして楽しんでいただけたら、と思っています。 あなただけのラッキーアイテムとなりますように。 『Bee Dance』というシリーズがあります。 これは、「蜂がダンスでコミュニケーションを取る」という事からインスピレーションを得て、作ったシリーズになります。 蜂はダンスを踊ることで、同じ巣箱の別の蜂に色々な情報を伝えます。 その時のダンスが8の字ダンス。その8の大きさをかえることで、例えば蜜の取れる花の位置などを伝えるそうなんです。 初めて知った時は、そういう意味があることに驚きました。 8の字の輪の大きさを蜂のダンスの様に変えてシルバーのワイヤーを成形してパーツを作っていきます。 横に長い情報をくるっと丸めて、情報を内包しているような形にして繋げていきます。 パーツは向きにより見え方が変わるので、同じパーツなのに別の物のような錯覚を受けます。 まるで情報を数珠繋ぎにしているようです。 パーツは細いシルバーの線材から1つ1つ作っているので、とにかく軽い着け心地です。 作るのは細かい工程が多いのですが、まるで知恵の輪を繋げているようで気が抜けません。 そして長いイヤリングもラインだけが見えるので、軽やかに動き、重たさを見た目で伝えません。 これは、「視覚で伝える情報と身に着けた時の情報の差異が出来るだけ無いよう」に、という思いがあったからです。
見た感じは軽そうなのに、実際に着けてみたら重かった。 そういう残念な思いが湧くのは、自分が当事者でもがっかりします。 なので、「長く、ボリュームがあるのに、軽く、存在感が強すぎない」というお題を中心に、特にイヤリングをお使いの方が、1日使っても負担にならない重さってどのくらいなのか考え、自分で1日着けて痛くないか、邪魔にもならないか、実験をしました。 自分評価ですが、実験をしてみて大丈夫ではないか、と確認をしたので、軽さを求めるお客様にお薦めします。 確かに、見た目の斬新さや動きの面白さを中心にしたものをあります。 それぞれのコンセプトを生かした形や重ささえも楽しんでいただければ、と思っています。 でもニーズがあれば兎に角出来るだけご意向に沿いたい、という思いもあります。 だからご相談は大歓迎なんですよね。 以前見た風景や印象に残っていて、ふとしたきっかけでフラッシュバックのように光景が甦る事ありませんか? 今日橋を歩いていた時、川の中を泳ぐ魚の群れを見ました。 その時思い出したのが、以前見た水族館での魚の群れの美しさ。 海面からの光を受けて銀色の体がキラキラ光り、先頭の魚に倣って移動する。 まるで軍隊みたいな、ダンスをしているような、光景でした。 もともと形や動きに特徴のある海中の生き物が好きだったので、形を作るアイディアだ出しやジュエリーのモチーフに使っていました。 でもその時は一匹の魚、として使っていました。 しかし群れの迫力と美しさをみて、コレを再現したいと思いました。 形を作る上で気をつけたのが、魚の様なシャープな動きと全体像。 モチーフが縦長だと全体的にすっきりとして見えるし、一番長くして使うと頭からすっぽり被れて楽々着脱が可能。 そのままではシルバー1色なので、”少し硬い感じに見える”と思われるなら、開いた胸元に鎖骨ちょっと長めのネックレスを合わせて重ね付けをすると、遊び心が見えてカジュアルダウン出来ます。 あわせるネックレスによってイメージは変えられるので、セミフォーマルの装いにちょっとかっこいいスタイルが好きな方にお薦めです。 パーツを作っている時はハンマーでガンガン金属を叩いているので、ガテン系の職種だな、と思うくらいパワーメインの作業です。 パーツが繋がって形になってきて、やっとイメージらしくなってきます。 魚が左右に体を揺らして泳ぐ時の輝きのように、胸元で動いて光を反射する姿がシンプルなのに存在感がある。 また揺れる姿がダンスを踊っているようなので、「Fish Dance」と呼んでいます。 シルバーのマットな輝きを取り入れたいなら、お薦めです。 先日いつもお取り扱いを頂いているショップから、お客様から修理のお問い合わせがありました、と連絡が来ました。 リングが歪んでしまった、という事。 よっぽどのことがない限り金属は修復可能なので、お預かりすることにしています。 送られてきたリングはシルバーと10金のリングを横並びにして円形にしたピンキーリングが横から押したように楕円形にひしゃげていました。 自分でもやることですが、ジュエリーを落とした拍子に踏んでしまったり力をかけすぎて曲げることもあります。 普段から使っていただいていたら、何かあって当然です。 しかし添えられたお手紙を読んで綴られている内容に、はっとさせられました。 ご自分へのご褒美に、と今までリングを数本お買い上げいただいていた事。 大人の自転車に乗ったよそのお子さんが自転車ごと倒れそうになったので咄嗟に自転車を支えたけれど、重さで手の甲が自転車の下敷きになってしまったのに無傷だった。 驚いていたら小指のリングが抜くのが大変なほど歪んでいて、もしリングが無かったら自転車の金属が当たってけがをしていたかもしれない。 リングが庇ってくれたように思うので直して欲しい。 という内容でした。 お怪我がなかったことが一番安堵したところですが、リングの役割に思うところがありました。 「ピンキーリング」の意味 ”幸せは右の小指から入って左の小指から抜けていく、だから左の小指にリングを着けて逃げないように蓋をするといい” 私が最初にピンキーリングを知った時に聞いた話です。 他にも指自身の意味があり、左手小指はチャンスをつかみたい人、右手小指は自分をアピールしたい人におすすめの指です。 その意味を後押しするために、ラッキーチャームのモチーフや良い意味の言葉をデザインに落とし込んでいます。
身に着ける御守りの類のものは科学的な根拠はありません。 だから身に着けたからといって、確実にこうなる、という確証はないのです。 では効果を上げるにはどうしたら良いのでしょう。 私は”信じる気持ち”が大事ではないかと思います。 他のお客様からの声に、”絶対に幸せを逃したくないから、決断の記念に、リングの意味に共感して、購入した”とありました。 そして実際叶ったことをご報告いただきました。 ただファッションとして身に着けるのではなく、意味も意識するとリングを見るたびに購入した時の思いが潜在意識に働きかけられ、効果が上がると思います。 また常に身に着けている事をお薦めする理由が2つあります。 1つ目は、シルバーの変色防止。 シルバーは身の回りの硫黄成分で化学反応を起こして黒ずみます。 毎日の生活洗浄(手洗い、食洗、入浴)でそれが防止できます。 2つ目は、育てるため。 シルバーは特に経年変化がわかる素材です。 時間がたつ間に柔らかい発色になっていきます。 またリングに限らず、”お守りの様に身に着けているモノ”は災いをよける場合があるという事。 今回お直ししたお客様のリングはこちらにあたるので、と思いました。 ”ずっと身に着けていたネックレスが突然壊れた、いつのまにかリングが無くなっていた、チェーンが切れた”など。 このようなお話は意外とあって、やはりそういうことはあるんだな、と毎回驚かされます。 ジュエリーを作るとき、私の手を離れた後にどのようにお客様が使われるかに非常に興味があります。 私が気が付かない使い方や意味を見つけられるんじゃないか、どんなお洋服に合わせるのか。 予想を超えて、美しく楽しそうに自分らしく使って頂けたら最高に嬉しいです。 #制作の事 #ピンキーリング #シルバージュエリー |