先週の土曜日にBirth Color Pinky Ringの受注会を行いました。 初めてZoomでリングの説明をさせて頂いたのですが、どうしたらリングの形やつけた感じ、天然石の色味などをお伝えできるか、かなり悩みました。 それこそ、深夜ににやっているテレビ通販ではどう説明しているか、見せているのか、参考にいくつか見たりしました。 当日はスライドで説明させていただきながら、実際のリングをZoomの画面越しに見ていただく感じで、なかなかテレビの用にはいきませんでしたが、つけた感じや色味はわかっていただけたように思います。 その中でやはり一番気になるのは自分のリングのサイズ。 お店に行って物色するついでに測ってもらうのが一番楽ですが、家に居ながら測ることも可能です。 《リングサイズの測り方》 用意するもの
測り方 1. 紙の端をテープで固定して動かないようにします。 2. 今回はピンキーリングのため、小指の一番太い部分に紙を巻き付けます。 (きつすぎず、ゆるすぎずちょうどよい加減で巻いてください。) ※関節が根元より太い方は関節の部分、根元が関節より太い方は根元の部分を測ります。 私は関節が根元より太いので、関節部分を測っています! 3. ベルトのように巻き付けたら重なった部分にペンで2本同時にちょこっと印をつけます。 4.紙を指からはずし、ものさしで印から印までの間隔を計ります。 その後、下の表と照らし合わせてください。 リングの内径サイズがわかります。 今回のオンラインでの受注会は、3密をを避ける、という観点からリアル開催をやめた事から決断したものでした。
でも開催してみたら、時間や状況、距離の制限を超えるメリットがありました。 ただ、実際に手に取って見て試す、ことが出来ない不安などがあったかもしれないので、その部分をどうクリアにしていけるか、が今後の課題です。 リングサイズ内径 1号40.8mm 2号41.9mm 3号42.9mm 4号44.0mm 5号45.0mm 6号46.1mm 7号47.1mm 8号48.2mm 9号49.2mm 10号50.3mm 11号51.3mm 12号52.4mm 13号53.4mm 14号54.5mm ◆ご注意下さい◆ ※指はむくむことがあるので、時間をおいて2~3回ほど測って平均の数値を見るのがおすすめです。 (朝、昼、晩で測ると差が出る場合があります) ※1人で測ろうとすると片手での作業になってしまうので、手伝ってもらうとより測りやすいです。 ※幅の広いリングは、少しゆとりを持って大き目のサイズをお選びください。 ※幅の狭いリングは抜けやすいので、ぴったり位のサイズをお選びください。
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『Bee Dance』というシリーズがあります。 これは、「蜂がダンスでコミュニケーションを取る」という事からインスピレーションを得て、作ったシリーズになります。 蜂はダンスを踊ることで、同じ巣箱の別の蜂に色々な情報を伝えます。 その時のダンスが8の字ダンス。その8の大きさをかえることで、例えば蜜の取れる花の位置などを伝えるそうなんです。 初めて知った時は、そういう意味があることに驚きました。 8の字の輪の大きさを蜂のダンスの様に変えてシルバーのワイヤーを成形してパーツを作っていきます。 横に長い情報をくるっと丸めて、情報を内包しているような形にして繋げていきます。 パーツは向きにより見え方が変わるので、同じパーツなのに別の物のような錯覚を受けます。 まるで情報を数珠繋ぎにしているようです。 パーツは細いシルバーの線材から1つ1つ作っているので、とにかく軽い着け心地です。 作るのは細かい工程が多いのですが、まるで知恵の輪を繋げているようで気が抜けません。 そして長いイヤリングもラインだけが見えるので、軽やかに動き、重たさを見た目で伝えません。 これは、「視覚で伝える情報と身に着けた時の情報の差異が出来るだけ無いよう」に、という思いがあったからです。
見た感じは軽そうなのに、実際に着けてみたら重かった。 そういう残念な思いが湧くのは、自分が当事者でもがっかりします。 なので、「長く、ボリュームがあるのに、軽く、存在感が強すぎない」というお題を中心に、特にイヤリングをお使いの方が、1日使っても負担にならない重さってどのくらいなのか考え、自分で1日着けて痛くないか、邪魔にもならないか、実験をしました。 自分評価ですが、実験をしてみて大丈夫ではないか、と確認をしたので、軽さを求めるお客様にお薦めします。 確かに、見た目の斬新さや動きの面白さを中心にしたものをあります。 それぞれのコンセプトを生かした形や重ささえも楽しんでいただければ、と思っています。 でもニーズがあれば兎に角出来るだけご意向に沿いたい、という思いもあります。 だからご相談は大歓迎なんですよね。 本日DM届きました! 来年最初の展示を銀座の『のばな』さんで行います。 「初春のジュエリー展」というグループ展で、1月6日から11日まで開催されます。 イギリスに居た頃、日本のギャラリーはすごい敷居が高い場所、と思っていました。 イギリスだと、「何か面白いモノ、他に置いていないようなモノを探しに行く場所」という感じでした。 ショップとしてのオープンさがあります。 日本だと、「絵画や工芸品などの作品を展示する場所」という感じがしていました。 「買いに行く」よりも「観に行く場所」という感覚があります。 それまでに行ったことのあるギャラリーがそういう場所だったからかもしれませんが。 また、知っている人ならともかく、看板に気が付いてパッと入るのに勇気がいるような、ちょっと閉鎖的な感じがしていました。 ただ銀座は場所柄か、沢山ギャラリーがあり、ギャラリ―事に扱っている作家やアイテムが違い、見て回ると面白い事がわかりました。 実際に行って見てみると、制作者の方がいてお話を聞くことが出来たり、使いやすそうな面白いモノ、手で触れてみたくなるモノまで多種多様なものがあります。 私もたまたま知り合いが展示をするので誘われて、初めてギャラリーを訪れた時に意外にオープンなところ、面白いモノを扱っておられるところに驚き、時間がある時にはお邪魔するようになりました。 見た事の無いような技術や形や素材を見れるので、創作意欲を刺激されに行く部分もあります。 今回、8人参加という事もあって、沢山は出しませんが、今まであまり作ったこと無いものを中心に出展します。 POPUPではなかなか出せないような、面白い形や動きなど、試してみたかったものを只今大放出中です。 早く完成させていきたいです! ▲日時:2020年1月6日(月)~1月11日(土) ▲場所:東京都中央区銀ア2‐4-1 銀楽ビル2階 のばな Art Work in GINZA 〈エレベーター正面〉 ▲Tel:090-6547-2543 ▲概要:初春に、ジュエリーとクラフトの作家8人がコラボします。 かけがえのない貴重な作品をお楽しみください。 ▲在来日:まだ決まっておりませんので、後程またご連絡いたします。 もしくは指定頂いてもかまいません。 #制作の事 #興味の種 #ジュエリーの話
いつもジュエリーをお取り扱い頂いている、STYLE STOREさんのサイトの 【あたり前の日常を特別なものにするジュエリ―】という特集で、左下の「毎日身に着けたい定番リング」をご紹介いただきました。 ありがとうございます。 ジュエリーを身に着ける以外でも、あたり前の日常を特別なものにする方法は色々あると思います。 例えば、 ・いつも殺風景なテーブルの上にお花を一輪飾る。 ・ちょっと手間のかかる料理を一品作る。 ・気を遣う洋服を着る。 ・いつもより早く家を出てゆっくり歩く。 などなど。 ちょっと意識を変えるだけで、いつもより特別になりませんか? 起床→家事→仕事→家事→就寝みたいなルーティンだと、あっという間に歳月が過ぎてしまいます。 だから出来るだけ、今日は昨日と”どこか違う一日”になるように努めています。 最近は毎日読む本をかえたり、ディヒューザーに入れるエッセンオイルの香りをかえたり、明かりの出し方を変えてみたり、小さなところで楽しんでいます。 それでも、ジュエリーが「あたり前の日常を特別なものにする」のも良くわかります。 それはいつも「身に着けているのを思い出させる」から。 一目惚れして買ったモノなら、目に付くたびにその時のハッピーな気分がよみがえります。 プレゼントで頂いたものなら、頂いた時の感動や場面が思い出されるでしょう。 そして、思いを持って買ったモノなら、思いがさらに強く心に重なっていくんじゃないかな、と思います。 実際、自分の着けているリングは「調整が出来るジュエリーを作りたい」と思った記念のリング。
毎日目に付くたびに、「これを超えるリングを作る」という思いが募ります。 あたり前の日常を特別なものにする方法は、各々違った方法をお持ちかと思いますが、普段ジュエリーを何気なく買っているのなら、いつもの日常に花を添えてくれるようなジュエリーはないか、意識して買ってみるのはいかがでしょう? また、普段おねだりしない方は、たまにはプレゼントにジュエリーをお願いするのも良いかも知れません。 あたり前の日常にパッと明るく輝く時を作って、昨日よりちょっと特別な今日を作ってみるの、良いですね。 #リング #Life #ジュエリーの話 年末に向けて、クリスマスやパーティー、自分への一年間のご褒美などが多くなるシーズンに入ります。
ジュエリーもお買い物リストに入っている方は多いのではないでしょうか? ではでは皆さま、何を基準に買われますか? 一目惚れ、流行、誰かが着けていたから、憧れていたもの、など理由は無限大です。 以前アンティークのネックレスのお話をしたと思いますが、私は「買い手」として、「デザインと機能」を基準に選ぶ事が多いです。 自分のニーズを満たす機能を持っていて、しかも、デザインが今のファッションに沿ったものじゃなく、少なくとも5年は美しいと感じられる物。 これは私が「作り手の視点」も持っているからかもしれません。 私のデザインの基準は「機能=動き」と捉えているところです。 「動き」がある利点は、カスタムできる事。 女性の洋服の特徴である、ネックラインのバリエーションや様々なシーンに合わせて、使い方を幾とおりに変えられるように対応したい。 また、1年で終わるファッションではなく、5年、10年と使っていただきたいので、流行に流されないデザインであること。 そして年月で変化していく体の変化にも対応出来るものだったら、馴染んだ使い方が出来るのではないか、と思います。 例えば、作り替えなくてもある程度「サイズ調整ができるリング」や1本のロングネックレスで 長さを変えて、痩せてしまった首周りにボリュームを足したり減らしたり出来るようなネックレスなどなど。 「あったらいいな」を探しているお客様の話を聞くと、色々な問題点にたどり着きます。 「そう、こんなの探していたの!」と言っていただけるような物を作れたら良いです。100%そうならなくても、寄り添える物を。 #デザイン #MY STYLE #やりたい事リスト #ジュエリ―の話 「MADEMOISELLE PRIVE」マドモアゼル プリヴェ展に行ってきました。 直訳すると、「マドモアゼルのプライベート」という意味でしょうか? パリのクリエイションスタジオにあるそれぞれの場所と、メインの5色をリンクさせてコレクションの一部、香水、ジュエリー、イメージボードが展示されていました。 開場に入ったところからすでに”写真でみるアトリエの雰囲気”と”香水の香り”で「シャネル」のリアル感が増しました。 シャネルのクリエイションを代表される色は、White, Beige, Black, Red, Gold。 それぞれの部屋がその色であふれていました。 普段、オートクチュールの洋服など見る機会はないので、近くで見ると、1つ1つの装飾の細かさ、ボリューム感、統一感が凄い。 どうやって作ってるんだろう、と見つめてしまいます。 またイメージボードがコレクションの傍に置いてあったのですが、そちらもコレクションに合わせて作られているので、とても細かい。 会場内ではアプリを使って解説やスタジオの風景、ジュエリーや香水のストーリ―が見れるので、それを見つつ聞きつつしながら会場を回りました。 「神は細部に宿る」という言葉がよぎりました。 ドイツのモダニズム建築家、ミース・ファン・デル・ローエの言葉です。 ”ディティールにこだわってこそ、作品の本質が決まるので、 細かいところまで気を使わなければいけない” 1つ1つの刺繡からブレーディング、ジュエリ―の形や使い方に至るまでの”妥協の許さなさ”が共通する、と思いました。 これは、別館に用意されていたシネマで詳しく見ることが出来ました。 「INSIDE CHANEL」ではシャネルの人生からどのように歴史を構築していったか、を沢山のショートフィルムで見ることが出来ました。 見るごとに、彼女の情熱の傾け方に驚きました。 クリエーションのためにおこなった、デッサンやイメージサンプル、マテリアルが壁面に展示してあった箇所が1番気に入りました。 シャネルの歴史を全部見れるわけではないですが、彼女のプライベートな部分に入り込んだような面白さがありました。 もうじき終わるので、気になる方は、ぜひ! #デザイン #Life #お薦め #ジュエリーの話 昨日はピンキーリングについて書きました、そもそもリングってどう始まったのでしょう? 装飾品としての役割が強いリングですが、ルーツをたどると、魔よけや護符、地位や身分の証明、契約や約束の印、また武器としての目的から徐々に装飾品として用いられるようになりました。 リングの起源は魔よけや無病息災のおまじないとして、植物の紐をからだの一部に巻きつける風習から始まった、といわれていますが、紀元前の古代エジプトではすでに金属のリングが存在していたことが遺跡から出土された埋葬品からわかるようです。 古代ギリシャと古代ローマにリングを身に着ける文化が広がりリングの目的が発展していきます。 古代ローマでは権威の象徴、願いやお守りとして両手に沢山着ける人もいるほど、多くの人が利用していました。 リングの歴史 この時代、結婚は”家と家の子孫繁栄のため”の手段であり、契約としての意味合いが強いので、リングは花婿から花嫁の家に「契約書」として贈る習慣があったと記録にあります。 古代エジプトでは ”心臓は感情を司る場所”とされ、その心臓に直結する静脈が左手の薬指と直接つながっていると考えられていたことから、薬指は神聖な場所とされていました。その指にリングをはめることは、愛する人の心をつなぎ止めると言われています。 現在のような結婚の証としてリングの交換をするようになったのは、11世紀頃教会が結婚指輪に祝福を与えるようになったからです。 また、16世紀になると「ローマ典礼儀式書」において、指輪を左手薬指にはめることは「誠実と貞節の証」と説いたことから、キリスト教徒を中心に広まったとされています。 国や文化によって右手の薬指やほかの指に着けるところもありますが、薬指は”Ring Finger"と呼ばれているほど、”指輪用の指”として他の指とは区別されていたことがわかります。 現在習慣として左手薬指に着けているマリッジリングですが、古代より変わらず意味を持ち続けている事が歴史的にもわかります。 エンゲージメントとリングのオーダーを頂くときも、どんな思いを相手にお伝えしたいのか、イメージやお気持ちをお話の中から汲み取って形に起こしていきます。 さらにマリッジリングは、お二人の共通する思いがシンプルな形になるように注意を払っています。 Simple is the best. 一番大事な思いがいつも思い出されるような形が目指すところです。 また薬指は”感情=愛”を司る指として、恋人のいる人には永遠の愛を、片思いの人には思いが伝わるように助けてくれるとも。 ちなみに右手薬指は”心を落ち着かせ、創造性を豊かにする指”、とされているので感性を高めたい時、精神を落ち着かせたい時に良いようです。 歴史に裏打ちされている指の力、上手に使ってみたいですね。 #ジュエリーの話 #リング |