以前見た風景や印象に残っていて、ふとしたきっかけでフラッシュバックのように光景が甦る事ありませんか? 今日橋を歩いていた時、川の中を泳ぐ魚の群れを見ました。 その時思い出したのが、以前見た水族館での魚の群れの美しさ。 海面からの光を受けて銀色の体がキラキラ光り、先頭の魚に倣って移動する。 まるで軍隊みたいな、ダンスをしているような、光景でした。 もともと形や動きに特徴のある海中の生き物が好きだったので、形を作るアイディアだ出しやジュエリーのモチーフに使っていました。 でもその時は一匹の魚、として使っていました。 しかし群れの迫力と美しさをみて、コレを再現したいと思いました。 形を作る上で気をつけたのが、魚の様なシャープな動きと全体像。 モチーフが縦長だと全体的にすっきりとして見えるし、一番長くして使うと頭からすっぽり被れて楽々着脱が可能。 そのままではシルバー1色なので、”少し硬い感じに見える”と思われるなら、開いた胸元に鎖骨ちょっと長めのネックレスを合わせて重ね付けをすると、遊び心が見えてカジュアルダウン出来ます。 あわせるネックレスによってイメージは変えられるので、セミフォーマルの装いにちょっとかっこいいスタイルが好きな方にお薦めです。 パーツを作っている時はハンマーでガンガン金属を叩いているので、ガテン系の職種だな、と思うくらいパワーメインの作業です。 パーツが繋がって形になってきて、やっとイメージらしくなってきます。 魚が左右に体を揺らして泳ぐ時の輝きのように、胸元で動いて光を反射する姿がシンプルなのに存在感がある。 また揺れる姿がダンスを踊っているようなので、「Fish Dance」と呼んでいます。 シルバーのマットな輝きを取り入れたいなら、お薦めです。
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今朝お昼のお弁当を作っている時の事、お野菜を切ったその包丁がツイっと左手人差し指に触れた途端に、チリっと痛んで切れました。 定期的に研いでいた菜切り包丁なので切り口もシャープ。 皮を上から押すと傷口がわからなくなりそうでした。 毎日料理する方にとって、包丁は大事なツール。 切れ味が良かったら見た目もキレイに手際よく下ごしらえが出来ます。 私はトマトがすっ、と切れないのがイヤなので、定期的にトマトを切ってチェックします。 切り方にもよりますが、たまねぎを切っても目が痛くなることはありません。 いつも使うものを「良い状態」にしておく、それだけで毎日の生活が楽で快適になったりします。 シルバーースミスのトレーニングのため、ロンドン郊外の工房に居た時のこと。 「自分が使う道具がいつも良い状態であるように、いつでも使えるように保存しておきなさい」 と、先生に繰り返し言われていました。 シルバーを叩いて様々な形を作るのに必要なものは、スチールのハンマーやステーク(色々な形のスチールの塊)。 ステークの上にシルバーを載せてとハンマーで叩くと、両方の金属の表面がシルバー表面に転写されます。 両方の金属の表面が傷なくつるんとしていたら、シルバーの表面も同じようにつるんと鏡のような表面になります。 逆に、両方の金属の表面に傷があったり錆びていると、その部分がシルバーに転写され、ガサガサとした表面になります。 最終的に表面を滑らかにするためにヤスリで表面を磨きますが、形作る段階で滑らかな状態に出来ていたら、その後の作業が短くなります。 省ける時間は出来るだけ省くため、日ごろからお手入れをしておくと、自分が楽になる。 これは日ごろの生活にも直結します。
私はお料理が好きなので、包丁は一番気になるところ。 切れ味が悪いと、すぐ砥石で研ぎます。 仕事で使う道具も、気がついたら交換したり磨いたりしています。 毎日使うものをいつも良い状態に保っていると、時短にも繋がります。 かくいう私は、自分が大事にしている物や箇所は気にしていますが、そうでない部分には、ほとんど手が回っていません。 年末に向けて、”いつも気持ちのいい状態”にしていけるように、今から手を広げて行こうと感じました。 #Life #シルバースミス |